学園のご案内

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ごあいさつ

温かい心で強い心を育てる

今、あなたのまわりに、学校に行けなくて悩んでる子はいませんか。
日本中には、おそらく30万人近くいると言われています。そのような子たちに、温かい学びの場を提供するのが西濃学園です。自然に恵まれたすばらしい環境の中で、強力な教職員、臨床心理士さん、ボランティアの学生さんたちが、親身になってめんどうを見てくれています。まさに、寝食を共にし、1対1の生活が、大きな効果を上げています。
本学園では具体的には、

  1. 自分探しを第1の目的としています。自分がどう生きるべきかを、じっくり考えさせます。
  2. 基本的な生活習慣を身につけさせます。共同生活の中で、正しい習慣づけが進んでいきます。
  3. 体験学習を重視しています。自然がいっぱいの中で自然とふれあい、よく遊び、よく運動し、安定した生活が自信をつけていきます。
  4. 個々にきめ細やかな学習の支援をします。学習の遅れをとりもどし、学習の喜びをつかませます。
  5. 家庭のお父さん、お母さん、学校の先生方との連絡を密にし、1日も早く再登校できるよう努めています。

本学園は、2004年11月にNPO法人格を取得、2008年12月に学校法人格を取得し、学園としての強力な体制づくりに入りました。私たちの願いをお汲みとりいただき、温かいお心で支援賜りますようお願い申し上げます。


西濃学園 顧問(初代理事長)山本 次能 / 二代目理事長 堀 守





理事長あいさつ


少子化と言われているにもかかわらず、不登校という主張をせざるを得ない子ども達が増加の一途を辿っています。しかし、子ども一人ひとりは無限の可能性を秘めています。現代は多様化の時代と言われ、以前のような一定の枠にとらわれることに重きをおく必要はありませんが、子ども達は生き生きと未来への希望を持って羽ばたいて行って欲しいものです。

悩める子ども達にとって大切な環境は「安全」「安心」が保障されることです。学園では一人ひとりが無限の可能性を秘めていることと信じ、3名の臨床心理士と1名の公認心理師、相談担当の5名で構成する臨床部が子どもの行為の意味を臨床心理学の知見から分析すると共に、学校教育の本質である授業の確立を求めた教育実践を行い「生きる目標」を創り上げていきたいと考えております。

自然豊かな揖斐川町で地域の方々と共に「生きる力」を育み、己の力で生活できる人材の育成を求め続けている学園です。

西濃学園の歩みとこれから

1991年、不登校の子どもの支援を目的としたボランティア団体が岐阜県大垣市で結成されました。はじめは高校教員3名でのスタートでしたが、翌年から3名の大学生スタッフが加わり、子どもの会、親の相談会などを開催し、1994年からは夏の合宿(サマースクール)もはじめました。その後スタッフも徐々に増え、十余年にわたる活動を通して、多くの子供たちと信頼関係を築き、自立支援への道を歩んでまいりました。

しかし、ボランティア活動ではスタッフや活動場所、活動日などに限界を感じ、新たな支援機関の設立を検討しておりましたところ、岐阜県揖斐郡坂内村(現揖斐川町坂内)のみなさまのご理解とご好意をいただき、2003年4月、揖斐高原スキー場のクラブハウスにて宿泊型フリースクール「坂内新生塾」をスタートさせることができました。

大自然のもとで不登校生が一日も早く元気を取り戻すことができるにはどうしたらいいのか。今までの合宿のような短期集中のかかわりとは異なり、長期で日常的なかかわりには新たな理論、枠組みを作る必要性がありましたが、スタッフが熱意をもって正面からこの問題に取り組んできました。

そして2004年11月、NPO法人として認可され、「坂内新生学園」と名を改めました。その後、西濃運輸株式会社様より、揖斐高原の日坂山荘を貸していただけることとなり、2005年6月、「西濃学園」として新たなスタートをきりました。

本学園では、「全面受容」を基本に考え、教師や心理学の専門家・不登校経験者・心理学を学ぶ学生・親たちがスタッフとなり、人のふれあい、思いやりなどの体験を積み重ねる共同生活を行っております。さらに、毎月定期的に親の学習会を開催し、思春期の子どものこころを知り、子どもの自立を促す対応について具体的に学んでいただいております。

子ども自身の努力に親御さんの理解、そして学園のスタッフの情熱が加わることによって、子どもは立派な青年へと自立していくものと確信しております。

どのような学園のありかたが不登校生にとってより良いものになるのか、本学園では常に模索し続けております。今までの実践の積み重ねをもとに、さらなる発展を成し、学校の設立に挑んでいきます。


西濃学園 理事長 北浦 茂





学びの多様化学校としての教育

学びの多様化学校とは

不登校児童生徒などの実態に配慮した特別の教育課程を編成する必要があると認められる場合、特定の学校において教育課程の基準によらず、特別の教育課程を編成することができる(特別な時間割で授業をすることが国(文部科学省)から認められた)学校です。

平成29年に西濃学園中学校が、令和4年に西濃学園高等学校が文部科学大臣より指定を受けました。




オリジナル授業の三本柱



不登校生徒の社会的な自立を目指した教育を行うため、3つの軸として以下の学校指定科目を構成しています。教科書的な知識に留まらず、日常生活の中で実際に使える学びを身につけることができるよう学習活動を工夫し支援をしていきます。





臨床心理学の力

全ての教職員がカウンセリングマインドを学び、相談しやすい環境を作っています。「困ったら相談する」という事後対応的な相談だけでなく、関係作りを重視した相談の時間を設けています。
卒業後も生徒や保護者が、学校との繋がりを持ち続けることができる人間関係を構築していきます。




カウンセリング

生徒一人に対し、一人の担当カウンセラーがつき、定期的なカウンセリングを行っています。必要な生徒には知能検査や性格検査などを行い、自己理解の一助とし、また学習と生活の指導に役立てています。




ケースカンファレンス

クラス担任制で学習指導を行なっていますが、その枠組みを超えて全職員が生徒集団に関わることができる体制をとっています。
また校内で定期的に生徒の情報や教育目標など話し合い、具体的な支援計画を立てています。




教育実践報告会

毎年、教育実践報告会を開催し、西濃学園での教育によって生徒がどのように成長したか、どこに課題があるかなど、コメンテーターの方々と共に検討しています。報告会は揖斐川町内のホールで行います。


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