学園日誌

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学園日誌

落語の世界 桂枝雀入門

毎週行われているコラボレイトの授業。次回14日の火曜日はすでに亡くなられて十年近くになっても未だ人気が衰えない落語家「桂枝雀さん」を取り上げます。
 「笑いは緊張と緩和によって起こる」という独自の見解を古典落語の世界に持ち込んで、今までになかった劇場型の爆笑落語を作り上げた桂枝雀さんは、意外にも真打ちになる前の芸風はまったく逆の地味で繊細なものだったといいます。その彼が「万事気嫌良く(機嫌の機を気持ちの気とわざと変えたそうです)」という言葉にたどり着いてからの活躍はすさまじいものでした。新橋演舞場での独演会で今までになかった落語会初のカーテンコールが起こったことなど、桂枝雀さんの人気は社会現象にまでなりました。
 人を笑わせるという宿命の裏にあった陰と陽、芸を突き詰めるがゆえに立ちはだかるその宿命に破れた枝雀さんの一面を十八番の「代書」を通して考えます。


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