学園日誌

diary

学園日誌

競争から共創の時代へ

?一人ひとりの子どもたちが本当に自分らしくあるために?


残暑がまだまだ厳しい今日この頃、私どもがおります揖斐高原では日ごとに秋の気配が深まっております。



さて、先日不登校生が減少しているという記事が新聞に載っておりましたが、現実的にはまだまだ学校に行けずに悩んでいる子どもたちは私たちの周りにたくさんおります。彼ら一人ひとりに合わせた教育は理想であって現実には不可能なことだという意見も何度も耳にしてきました。



不登校や引きこもる子どもたちはさまざまです。だから必然的に彼らを受け入れるわたしたちフリースクール、フリースペースの体制もまちまちですし、そんな子どもたちを支える保護者の皆さんが作られた親の会の活動、ならびに各地域にある適応教室のあり方も千差万別にならざるを得ません。



ですが、一人ひとりに合わせた教育は確かに理想であるかもしれませんが、それにより近いものを生み出していく姿勢を私たちは失うべきではないと思うのです。HPには「一人ひとりに合った教育」「生きる力を育む」「自分らしくあるために」などいろいろな言葉が並んでますが、それらの理念に基づいた活動を通して目には見えない子どもの変化に一喜一憂している日々を送っておられる思います。つまり「ひとりでも多くの苦しんでいる子どもを助ける」という原点は同じなのです。

この当たり前の原点に立ち戻って互いの垣根を取り払い、それぞれのフリースクール、フリースペース、親の会、適応教室の間で具体的な交流を持つことがこれからの時代最も大切なことだと私たちは考えました。



そこでこの東海、中部地区の不登校や引きこもり、ニートなどの問題を取り扱っている機関、施設間にネットワークを作ろうという呼びかけを始めました。スタッフ間の交流から子ども同士、さらには各学校も含めた教育機関同士、そして地域同士が活動を共有できれば、今よりも幅広いレベルで新しい教育活動ができるはずです。

難しい問題であることは百も承知しております。ですが現状の教育システムでは限界であること皆さん自身すでにご存知なはずです。また、私たちは既成の教育を批判しているのではありません、あらゆる概念は時代とともに変化するものです。全体に無理をしてでもついていかねばならない時代は終わりましたが、依然として学歴にとって換わる新しいモデルはありません。だから子どもたちは迷います。そんな不登校で悩んでいる子どもに目を向けてやれるのは私たちしかいないはずです。

どうか皆様のご理解とご協力をお願いいたします。



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