学園日誌

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10代のメンタルヘルス【8】-2

引き続き、10代のメンタルヘルス?G-2 ストレスのコントロール (大月書店) を紹介します。


ストレスに反応すると、心と体に症状が出ます。どんな症状があるのか見てみましょう。






・ ストレスの短期的な症状

胃の調子が悪い、ソワソワする    

吐き気がする

心臓がドキドキする

めまいがする

口が渇く

手が汗ばむ

緊張と不安感が起こる

震えが起きる など

・ ストレスの長期的な症状

発疹が出る

喘息が起きる

風邪を引きやすくなる

泣いてばかりいる

自分を責める、自信をなくす

食欲がなくなったり、増加したりする

いつも疲れている など







では、ストレスをどれくらい抱えているか知るためにテストしてみましょう。

ナショナル・メンタルヘルス協会のリストをもとにした、9項目の質問に答えてみてください。



1. 思い通りにいかなかったり、ささいな問題があると、とても腹が立つ。

2. ちょっとした事がうまくいかないと、満足できない。

3. いつも心配事があって、クヨクヨしている。

4. なんにもうまくいかないと思っている。

5. いつも疲れている。

6. 前は腹が立たなかったことが、いまは腹立たしい。

7. 睡眠時間が異常に増えたり、逆に眠れなくなった。

8. 食欲がなくなったり、逆に食べ過ぎるようになった。

9. 頭痛がしたり、背中など身体が痛くなる



5つ以上の質問に、「ハイ」と答えた人は、ストレスが過剰になっていないか、振り返ってみてください。

続いて、ストレスを減らす方法、ベスト10を紹介します。



1. 規則的に運動をする。

2. 身体によいものを食べる。

3. 毎日、リラックスする時間を作る。

4. 毎日、友だちや家族と過ごす時間を作る。

5. 笑う。

6. 陽気になる。

7. 一日の計画をたくさん立てない。

8. 周囲に思いやりをもつ。

9. しなくてはならないことをぎりぎりまでのばさない。

10. 変えられないことについては、クヨクヨしない。


テレビを見たり、ゲームをしたり、昼寝をしたりすることは、ストレスいっぱいの生活から解放される一つの方法です。リラックスして休むことは、身体の回復に繋がります。

しかし、こうした行動が、ストレスから逃げるだけの方法になることがあります。

テレビやゲームばかりしたり、寝てばかりいるのは、問題から目を背け、

逃げていることの表れでもあります。家族や友だちに指摘されたら、時間を区切るようにしましょう。

また、こうした行動は、うつの病の兆しかもしれません。
うつ病については、以前の資料を読んでください。

練習をすれば、ストレスをコントロールしたり、減らしたりすることができるようになります。


* 「できない」と言えるようになろう

自分の限界以上のことをやろうとしたり、引き受けてしまうと、ストレスになることがよくあります。やることがたくさんありすぎて、それがプレッシャーになったり、ストレスになったりすると、悪循環が起こります。課題をこなせないので、「なんにもうまくいかない」と思うようになり、ストレスはいっそう大きくなります。

* 計画を立てる

人生の全てに計画や見通しを立てることは無理です。でも、その日にすることを前もって決めておけば、変化によるストレスを減らすことができるでしょう。計画を立てるために、まずしなくてはならないことのリストを作りましょう。日記に毎日の目標を書くのもよいでしょう。毎日時間をかけて、予定を考えたり書いたりすることで、頭の中が整理されて、コントロールできるようになります。

* 自分を大切にする 

運動、身体によい食物をとろう、カフェイン・酒類・タバコ・薬物は避ける、よく眠ろう、休みを取ろう。

* ストレスについて話そう

・ 問題について話し合いたいと言う。何の問題かを伝え、いつ話すのがよいか、相手に聞こう。
 
そうすれば、相手も気持ちの準備ができる。

・ 問題点をはっきりと冷静に伝える。自分の気持ちを伝えよう。

・ 問題を伝えたら、相手の話をきちんと聞く。

・ 問題を解決する方法を一緒に考える。前もっていくつか考えておくのもよい。

・ 解決の仕方に納得できない場合もある。自分の希望通りの結果にならない場合の事も考えておこう。
 
すぐに結論を出さないで、機会を改めて話し合ってもよい。

* 助けを求めよう

自分ではどうしようもできない大きなストレスを抱えることは、誰にでも起こります。

ストレスに耐えられなくて、誰かに相談をするのは弱さではありません。


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