学園日誌

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学園日誌

 正邪の条件 Ⅱ

  
さて、前 チェックの結果なんですが、1~5の質問の中で○が3つ以上の方は

祝・おめでとうございます!

あなたは邪悪な人ではありません。配いりません、とのことです。

質問内容を見てみると○を付けると邪悪である自分を認めているような気がするのですが、著者いわく『邪悪な人の特徴は自分のことを邪悪などとはまったく考えていない人』らしいのです。
その人は「わたしは一生懸命に生きていて、真面目に暮らしている人間です」と信じている人だというのです。

そういう人は必ず自分だけの正義を持っていて、その尺度ですべてを推し量っていきます。そしていつも他人を批判したり批評したりしています。その点を指摘されると「じゃあわたしのどこが悪いのか言ってください」と食ってかからんばかりに激昂します。

著者は言います。
「邪悪であることが悪いのではないです。自分だけの正義しか信用しないことが問題で、さらにそのことにまったく疑いを持たないことが恐ろしいのです」と。

 多様性と呼ばれて久しい時代であるのに格差と差別は根強く残っている現状にはこうした考え方の人が多いことに原因がある、と著者は締めくくりました。加えて本人がまったく気がつかないうちに振りかざすその正義こそが、実は大きな邪悪となるのだと言います。

 やたらと正義を振りかざす人がいたら要注意ですよ。その人は心の中で自分ほど真面目な者はいないと考えている。つまり自分がいちばん一生懸命なのだと考えていることです。

 他人を非難する前にちょっと自分を省みる余裕はいつも欲しいものです。ちなみにこのチェックをした生徒は全員○が四つか五つの優等生でした。


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