学園日誌

diary

学園長のひとりごと

山のお寺の鐘

小雨の降る早朝、愛犬「ゴン」と散歩していると西横山地区の善龍寺さんと東横山地区の勝善寺さんの鐘が静かに聞こえてきました。それを聞いてフット思い出したのは小学校1年生の頃のことです。私の小学校は山手にあり1学年1学級それでも1クラス50人はいたと思います。授業中、時たま、「先生、おしっこ」と言って抜け出すことをしていました。トイレには行かず5年生のクラスに顔を出すのが楽しみだったのです。担任の先生は音楽の先生で、私の顔を見ると「よく来た、そこに座りなさい」と5年生の仲間に入れて下さいました。しかし落ちつがず5分位いて自分の教室に帰ったものです。秋に全校ののど自慢大会があり、私は「夕焼けこやけ」の歌を歌い合格しました。特に「山のお寺の鐘が鳴る」というところが印象に残っています。今思うと5年生の担任の音楽の先生のご好意だったのだと思います。1年生では私一人だけの合格で賞品の紙ばさみと音楽のノートを後々まで大切にしてました。きっと現在では困った児童の一人だったと思います。
 大晦日の日、川の字の父母との真ん中に寝ている私に父母が除夜の鐘を聞きながら、「年が明けたよね、おめでとう、おやすみなさい」と言ってくれたものです。お寺の鐘には何か澄みわたるすがすがしさを感じ幼い頃を思い出しながら散歩を続けました。



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