学園日誌

diary

学園長のひとりごと

ありがとうの一言

先日ホテルで宿泊した時のことです。自分の部屋に戻ろうとしてエレベーターに乗り扉が閉まりつつの時です。年老いた紳士が手を挙げて待って下さいとのしぐさが見えました。私は慌てて「開く」のボタンを押し老紳士をエレベーターに迎い入れました。老紳士は「すみません」と言われました。ここまではよくあることだと思います。しかし老紳士は続けて「ありがとうございます」と言われました。私はなんとなくこころが温かくなるのを感じずにはおれませんでした。そのあとゆっくり考えて見ますと、最初の「すみません」は老紳士が遅れてエレベーターに乗った行為の「謝罪」で、あとからの「ありがとうございます」は感謝の気持ちを表されたのだと思いました。普通は「すみません」だけの言葉かけがほとんどだと思いますが感謝の気持ちの「ありがとうございます」の言葉が自然に発せられるということはあの時の老紳士はこころ温かい人格者であったと考えさせられました。


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