不登校の生徒を受け入れ自立を支援する、揖斐郡揖斐川町東横山の学校法人西濃学園中学校で10日、卒用証書授与式が行われた。2009(平成21)年度に開校した同校は、本年度が第1期の卒業生で、6人が学びやを巣立った。
笑顔で「先生や友達に感謝」
西濃学園は、08年に県から学校法人として中学校設置の認可を受け、09年4月に中学校が開校した。生徒は教職員と共同生活しながら、学校のある藤橋地域の行事などにも参加してきた。第1期生4人のうち2人が3年間を過ごした。
式には、西濃学園の生徒や保護者、役員ら約100人が出席した。北浦茂学園長が「西濃学園と藤橋を第2の古里、心のよりどころとして新しい道を歩んでほしい」とあいさつ。第1号の卒業証書を受け取った小澤紗恵さん(岐阜市)が「笑顔で卒業できるのは支えてくれた先生や友達がいたから。まだ未熟な私たちに卒業後もご指導をお願いします」と答辞を述べた。
また、星槎国際高校(北海道芦別市)と連携した通信制の高校の4人と、NPO法人のフリースクールの1人にも卒業・修了証書が手渡された。
西濃学園では、随時入学を受け付け、生徒は教職員と共同生活しながら、復学や進学をめざず。
文・土屋健一
※この記事は岐阜新聞の許可を得て掲載しています。