学園日誌

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実践報告会【その1】譲西賢先生ご講演「共に育ちあう教育―心理発達と心理特性を自覚して―」

 まずはじめに、教育心理学者で岐阜聖徳学園教授の譲西賢先生にご講演いただきました。
テーマは「共に育ちあう教育―心理発達と心理特性を自覚して―」。 

 お話ではまず、①いじめ、非行、不登校などは、こどもたちが、わたしたち大人に大切な「気付き」を与えてくれるメッセージであり、これにどう答えていくかが問われていること、②いじめの加害者もまた被害者と言えること、などのお話しをいただきました。
 つぎに、③ストレスを吐き出すことができ、存在を受容される環境で育まれれることの大切さ、④教師にとって大切なことは、指示による指導ではなく、子どもを無条件に受容する傾聴の姿勢である、とのご指摘がありました。
 そのうえで、⑤期待できない子を無意識に見放してしまったり、その子の過去やうわさに引きずられて色眼鏡で見てしまうことなど保護者や教師が陥ってしまう危険な心理特性を自覚して教育実践することが非常に大切である、とのご指摘をいただきました。
 これらの点は、西濃学園の教職員にとっても極めて重要なことであり、忘れてはならないことと思います。
 さらに、⑥児童期には仲間遊びとあるがままの自己を受容されることが大切であること、⑦伸びた分のを認めてほめる評価の必要性、⑧青年期には、自他を比較してしまうことにより芽生える自己否定感をフォローすることの必要性などを暖かい語り口で、わかりやすくおお話しいただきました。

 保護者の方々にとっても、なにより、わたしたち教職員にとって大切なことをご教授いただきました。教職員一同、お話しいただいたことを忘れず、より一層子どもたちに寄り添う支援をめざし、不断の努力をして参る所存です。
 譲先生、お忙しいところまことにありがとうございました。こころよりお礼申し上げます。



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