かつて全国各地の農村部で見られた年中行事「虫送り」。西濃学園高校がある久瀬地区の西津汲では「いもちの神送り」と呼ばれています。3日夜、この行事に生徒も参加してきました。豊作を妨げる夏の病害虫や冷害は、かつては悪霊のしわざだとされていました。地域によって異なりますが「虫送り」とは、松明や人形を手に、田んぼ道を練り歩き、田んぼの四隅などに松明をかかげて病害虫をおびき寄せ、最後は松明で燃やしたり、川に流したりして、昇天させるというものです。五穀豊穣のためとはいえ、病害虫にとっては、まさに「飛んで火に入る夏の虫」ですね。