昨秋第45回博報賞をいただきました。11月7日東京にて贈呈式に家内とともに出席させていただきました。その式に私の大学の時の恩師菅野雅雄先生(文学博士)がお祝いにきていただきました。その数日後先生より、高校時代に好んで読んだのは芥川龍之介、中でも座右にしたのは「侏儒の言葉」で、岩波から初版本の復刻が出され購い求めた全集を、お祝いに、君と学園の生徒さんに贈りますといっていただきました。
侏儒の言葉で、次のような文があります。
わたしは二三の友だちにはたとい真実を言わないにもせよ、嘘をついたことは一度もなかった。彼等も亦嘘をつかなかったから。
私はこの言葉が好きで、自分もそうありたいと思っております。先生からいただいた全集を開き青春を思い出しています。